遺伝子クローニングの方法
a) ゲノムの塩基配列を決定するための clone-by-clone 法。
- まず,各染色体の遺伝子地図ならびに物理的地図を作製するために,制限酵素で切断し,いろいろなゲノムライブラリーを準備する。
- クローン DNA の重なり合った部分を利用して,各クローン DNA の順番を決定していく。
- クローン DNA の配列が決定されると,ゲノム全体の配列が組み立てられる。
b) ショットガン法。
- 制限酵素で切断し,いろいろなゲノムライブラリーを準備する。
- 任意に選択して,配列を決定する。
- コンピュータによってその配列を組み立てていく。
《米》国立保健研究所 National Institute of Health と《米》エネルギー省 Department of Energy によって主導されたヒトゲノムプロジェクトでは,ゲノムの塩基配列を決定するために clone-by-clone 法が用いられた。また,バイオ企業セレラで実施されたゲノムプロジェクトでは,ショットガン法が用いられた。
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February 05, 2020