生殖とホルモン
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1.視床下部-下垂体-性腺軸
動物の生殖活動には,生殖腺から分泌される 性ステロイドホルモン が必要である。
性ステロイドホルモンは生殖細胞の形成を促し,また副生殖器官の働きを維持している。
そして,この生殖腺の機能は,下垂体前葉で生産される 性腺刺激ホルモン gonadotropic hormone, gonadotoropin ( GTH ) の調節を受けている。
さらに,性腺刺激ホルモンの分泌は脳内神経細胞から分泌される性腺刺激ホルモン放出ホルモン gonodotropin releasing hormone ( GnRH ) によって調節されている。
このように,生殖腺が正常に機能するためには,あるホルモンが 1 つの器官から他の器官へと情報を伝達し,その器官の機能を調節している機能系が重要となる。
動物の生殖活動を調節するのに重要な機能系は,視床下部-下垂体-性腺軸 と呼ばれている(右図)。
視床下部-下垂体-性腺軸 は上位の器官から下位の器官への情報伝達だけではなく,逆に下位の器官から上位の器官への情報の伝達もなされており,これを フィードバック (下図における上向きの矢印)と呼ぶ。
このような精密なフィードバック機能のおかげで,生殖活動において生殖器官のいろいろな機能が発揮される。
一例として,下図に排卵前の時期と排卵後の時期における 視床下部-下垂体-性腺軸 のホルモンの相互作用を模式的に示した。
2.中枢神経系の影響
もちろんこれらの機能は中枢神経系の影響を受けるので,極端なストレスの曝された場合などでは,生殖活動が乱れることもある
動物は下表のような種々の刺激を,いろいろな感覚器官を通して受ける。これらの刺激が生殖腺活動に影響する。
動物が感じ取った外的および内的刺激によって引き起こされる環境情報が神経系を介して,視床下部へ到達する(右図)。
外的刺激 | 感応 |
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例:乳頭への吸入刺激が神経内分泌へ与える影響 |
生殖のホルモン(まとめ)
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February 06, 2020