RFLPs-AB.html

制限酵素断片長多型の例


RFLP法対立遺伝子 A ( A allele ) と 対立遺伝子 B ( B allele ) は相同染色体から得られた DNA 断片を表わす。

矢印は,制限酵素 の認識ならびに切断部位を示す。

塩基配列の変異のために ( 強調部分 ) ,対立遺伝子 B で見られた切断部位が,対立遺伝子 A にはない。

この変異のために,制限酵素で切断した場合に対立遺伝子 A と B の DNA 断片の数と長さに違いが生じる。 対立遺伝子 A では,2 本の DNA 断片, すなわち 10 kb ( 10,000 塩基対 ) と 2 kb の断片が生じる。

対立遺伝子 B では,3 本の DNA 断片が生じる ( 6 kb, 4 kb ならびに 2 kb ) 。

これらの切断部位における変異は,共優性形質 として遺伝するので,3 つの遺伝子型,AAAB, ならびに BB として考えることができる。

どのような対立遺伝子の組み合わせをもっているかは,その人のゲノム DNA を制限酵素で消化して,その断片をゲル電気泳動法で分離することによって決定できる。

サザンブロット法で,3 種類の泳動パターンのいずれかが検出できる。


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February 07, 2020

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