二重らせん
DNA の二重らせんは,以下のような特徴を持つ:
- お互いにらせん状にからみついた 2 本のポリヌクレオチド鎖をもつ。
- デオキシリボース と リン酸基 が交互に並んでいる。
- リン酸基は 1 つのデオキシリボースの 5′ 炭素原子に結合する。これは次のリン酸基とは 3′ 炭素原子と共有結合している。
- 2本鎖は逆行性を示し,1 本は 5′ → 3′ ,他方は 3′ → 5′ 方向を示す。
- DNA 鎖は 5′ から 3′ 方向へ合成される。
- プリン塩基 または ピリミジン塩基 がらせんの軸方向に並んだ各デオキシリボースに結合している。
- 各塩基は,塩基対合 の原則によって向かい合った塩基と直接 水素結合 している。
DNA における塩基対合についてはこちら - 隣接する塩基の間隔は 3.4 Å である。
- 二重らせんはヌクレオチド対 10 個毎に一周している。したがって,それぞれは図に示した 34 Å より少し長い( 正確には 35.7 Å )周期性を示す。
- 二重らせんの各周期には平均 25 個の 水素結合 があり,共有結合 の強さに匹敵する程の安定性を与えている。
- らせんの直径は 20 Å である。
- らせんの実際の長さは結構長い。完全に引き延ばした状態では,ある DNA 分子は 5 cm にも達する。
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February 05, 2020