20200910

新規就農 昨年度292人 36人増 過去2番目の高水準=青森


2020.09.10

◆農業法人就職 10年で最多

2019年度の新規就農者数が前年度比36人増の292人となり、調査を開始した1988年度以降、2番目に多くなったことが県のまとめでわかった。農業法人への就職者数が増えたことなどが背景にあるとみられる。

就農者の内訳では、実家が農家で農業以外の仕事を経て就農した「農家出身者」が118人(前年度比24人増)で最も多く、「非農家出身者」が109人(同2人減)、高校や大学を卒業後に就農した「新規学卒者」は65人(同14人増)だった。

新規就農者のうち、農業法人への就職者数は110人と過去10年で最も多く、このうち、非農家出身者は68人を占めた。

農業法人への就職者数は10年度以降、40〜60人前後で推移していたが、17年度は88人、18年度は94人となっている。県によると、農地を自ら確保しなくても就農できることに加え、参入する法人数が増加していることが要因という。

営農類型別では、果樹主体91人(同32人増)、野菜主体が90人(同8人増)、畜産主体は47人(同1人増)。地域別ではリンゴ栽培が盛んな中南地域が87人と最多で、上北地域の63人などが続いた。年代別では、15〜29歳が125人で最多、30〜39歳が81人、40〜49歳が59人などとなった。

県構造政策課の担当者は「就農者の定着を図るため、勧誘や資金繰りなど各段階に応じた支援に取り組みたい」と話している。

《読売新聞 2020/09/10 より引用》