弘大 困窮学生に地産品 13市町村と協力=青森
2020.10.03
◇新型コロナ
◆コメ、菓子… 詰め合わせ1800箱
弘前大は2日、新型コロナウイルスで困窮する学生たちに県産の農畜産物を提供する事業を開始すると発表した。包括連携協定を結ぶ県内13市町村とスクラムを組み、箱詰めのパッケージや食堂のメニューとして地元産品を提供する。

今回の事業「学生への食支援プロジェクト」は、学生支援のほか、地元産品の価値や魅力を学生に再認識してもらうのが狙い。学生への地元産品の提供は11月11日に始める。
協定を結ぶ青森、弘前、平川、むつの4市と鰺ヶ沢、深浦、藤崎、板柳、田子、南部の6町、西目屋、蓬田、東通の3村の計13市町村と協力して行う。
コメ、リンゴ、ニンニク、豚肉などの農畜産物からジュース、ジャム、レトルト食品、菓子といった加工品まで幅広く提供してもらう。地元産品の購入に必要な事業費1000万円のうち、弘前大が寄付金から半額を負担する。
弘前大は地元産品を詰め合わせたパッケージ1800箱を無償で配布、経済的に困窮する学生や海外留学生が優先的に受けとれるようにする。
学生食堂では、地元産品を使った無料メニューや格安メニューを学生に味わってもらう。
大学と多くの市町村が組んだ学生支援プロジェクトは全国的にも珍しいという。
発案した福田真作学長は、「事業を通じて地域に支えられた大学であることを再認識した。学生には地域にどんな貢献ができるかを考えてほしい」と話した。
《読売新聞 2020/10/3 より引用》