20201110

別の養鶏場 鳥インフル検出 香川 計36万羽殺処分


2020.11.10        

 香川県東かがわ市で、鶏が死んでいるのが見つかった養鶏場について、県は9日、鶏から毒性の強い高病原性の鳥インフルエンザウイルス(H5N8亜型)が検出されたと発表した。約50キロ西にある同県三豊市の養鶏場でも高病原性のウイルスが検出されており、県と国が関連を調べている。県は9日までに両養鶏場の計約36万3000羽の殺処分を終えた。

 県によると、東かがわ市の養鶏場で7日、19羽が死んでいるのを確認。8日にウイルスが検出され、遺伝子解析の結果、9日に高病原性と確認された。県は8日、家畜伝染病予防法に基づき、養鶏場の半径3キロ圏内を鶏や卵の移動制限区域に、半径3〜10キロ圏内を搬出制限区域に指定した。

 農林水産省は9日、疫学調査チームが東かがわ市の養鶏場で実施した調査の結果を発表。ウイルスを検出した鶏のいる鶏舎の金網などに隙間があり、小動物が侵入可能な状態だった。養鶏場では鶏舎ごとに長靴や手袋を交換しておらず、調査チームは小動物や人によってウイルスが持ち込まれた可能性があるとみている。

 農水省は、5日から全国で停止していた鶏肉や鶏卵の輸出を、香川県産を除き9日までに再開したと発表した。

《読売新聞 2020/11/10 より引用》