三戸鳥インフル 高病原性 農水省発表 埋却など防疫措置終了=青森
2021.12.15

三戸町の農場で飼育されていた鶏から高病原性鳥インフルエンザが疑われるウイルスが検出された問題で、農林水産省は14日、遺伝子解析の結果、ウイルスは高病原性の「H5N1亜型」だったと発表した。また県は同日、殺処分した鶏を地中に埋める作業など一連の防疫措置を終えた。
県内で家禽(かきん)からの感染確認は、2016年以来、2例目。H5N1亜型の確認は今季、鹿児島県や広島県などに続き全国7例目となる。
全7250羽が殺処分された農場では、県職員が死骸や鶏舎内の餌、敷料、岩手県に出荷後回収された卵などを袋に詰める作業を実施。農場から約14キロ離れた町有地に掘った穴に袋を入れ、周囲を消毒するなどして14日午前4時20分頃、埋却作業が終了した。
県は今後、畜産関連車両を対象に農場周辺での消毒を継続する。農場の半径3〜10キロ圏内の25農場に出している鶏や卵の域外への搬出制限については、3キロ圏内にある1農場に25日に実施する検査でウイルスが検出されなければ解除する。この1農場への移動制限は、異常がなければ来年1月5日午前0時に解く予定だ。
《読売新聞 2021/12/15より引用》