ユッケ食中毒、富山の70代女性死亡 死者4人に
2011年05月05日11時36分
富山、石川、福井の北陸3県と神奈川県で20店舗を展開する焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」の集団食中毒で、富山県は同県砺波(となみ)市の砺波店を利用し、重症になっていた県南西部在住の70代女性が5日午前6時すぎ、死亡したと発表した。これで一連の集団食中毒での死者は、富山、福井両県で合わせて4人目になり、高齢の死者は初めてになる。
富山県生活衛生課によると、女性は、4日に死亡が確認された40代の女性の家族。家族5人で4月23日に砺波店を訪れ、全員がユッケなどを食べた。26日から下痢や腹痛の食中毒症状を訴え、27日に県内の病院に入院した。検査の結果、腸管出血性大腸菌O111が検出された。その後、30日に溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症して、意識障害やけいれんを起こし、人工呼吸器を付けるなどして治療を受けていた。
一緒に食事をした家族のうち、ほかに2人も入院中で、別の1人は食中毒症状が出ていないという。
《朝日新聞社asahi.com 2011年05月05日より引用》