三重の鳥インフル、6万7千羽の殺処分始まる
2011年02月16日12時37分
【動画】三重の養鶏場、高病原性鳥インフルと確定 全国18例目
http://www.asahi.com/national/update/0216/NGY201102160002.html
- 殺処分のために、防疫服を身につけて養鶏場へ入る県職員ら=16日午前3時30分、三重県紀宝町の養鶏場、斉藤佑介撮影
- 三重県紀宝町の養鶏場で鶏が大量に死んだ
三重県紀宝町の養鶏場で鶏が大量に死んだ問題で、同県は16日、遺伝子検査の結果、高病原性のH5亜型鳥インフルエンザウイルスを検出したと発表した。あわせて発生農場の鶏約6万7千羽の殺処分や、半径10キロ以内で鶏や卵の移動制限を始めた。鳥インフルの発生は昨年11月以降で全国18例目、同県では初めて。
県の発表によると、15日の簡易検査で鶏10羽のうち6羽で鳥インフルの陽性反応が出たため、県中央家畜保健衛生所(津市)で、鶏の検体を遺伝子検査し、16日未明、H5亜型と確認した。県は16日午前3時50分、職員104人態勢で、この養鶏場の鶏約6万7千羽の殺処分を開始した。午前6時までに、大量死が発生した1棟の4300羽を処分。17日までにすべての鶏を殺処分する方針だ。
この養鶏場の半径10キロ以内で、鶏や卵などの移動が制限され、消毒地点が設けられた。感染拡大がないかを調べるため、周辺農場への立ち入り検査も始めた。10キロ以内には6戸の農場があり、すべて三重県内。鶏やキジ、アヒル計約5万7千羽を飼育しているという。
県によると、養鶏場では鶏の大量死が13日から始まっていたが、経営者が県紀州家畜保健衛生所(熊野市)に異常を連絡したのは15日朝だった。この間、鶏肉処理場への出荷も続けていて、県はこうした対応に問題がなかったかについても調査する予定。
《朝日新聞社asahi.com 2011年02月16日より引用》