20110216a

養鶏場の12万羽殺処分 和歌山・紀の川市の鳥インフル


2011年02月16日12時38分

鶏の殺処分にあたる防疫服姿の作業員ら=16日午前9時32分、和歌山県紀の川市、朝日新聞社ヘリから、小杉豊和撮影

鶏の殺処分にあたる防疫服姿の作業員ら=16日午前9時32分、和歌山県紀の川市、朝日新聞社ヘリから、小杉豊和撮影

和歌山県紀の川市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが確認された問題で、県は16日午前0時すぎから、この養鶏場で飼育する約12万羽の殺処分を開始した。県職員約120人のほか、県からの災害派遣要請を受けた陸上自衛隊員約100人、紀の川市職員約40人の計約260人が徹夜で作業を続けた。午前10時までに1万羽を処分した。

県によると、この養鶏場は市の山間部にあり、出入りする車両が通る道は1本しかない。23棟の鶏舎を使っている。死んだニワトリ10羽が見つかったのは、7600羽を飼育している入り口から4番目の棟という。県は野鳥から感染した可能性があるとみているが、養鶏場周辺で死んだ野鳥が見つかったという報告はこれまでないという。県は、殺処分したニワトリを、養鶏場に近い紀の川市の市有地に縦20メートル、横70メートル、深さ5メートルの穴を掘って埋める方向で調整している。仁坂吉伸知事は、3日以内に作業を終えたいと説明している。

また県は、半径10キロ圏内の鶏や卵の移動制限区域にある11カ所の養鶏場に出入りする車のタイヤなどを消毒するため、消毒液を吹きつける機械を計5カ所に設置した。16日午後にも消毒を始める。農林水産省の松木謙公政務官は15日夜に和歌山県に到着し、知事らと対応を話し合った。

県によると、殺処分の作業のため陸上自衛隊信太山駐屯地(大阪府和泉市)から派遣された隊員らは16日午前4時半ごろ合流した。

 

《朝日新聞社asahi.com 2011年02月16日より引用》

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です