ミジンコの遺伝子、ヒトより多い 8000個多い3万1000個 東京薬科大など
2011年02月15日
池や沼などに住むミジンコが、ヒトより8千個も多い3万1千個以上の遺伝子を持っていることが、東京薬科大や米インディアナ州立大などの国際研究チームの研究で分かった。これまでに全遺伝情報(ゲノム)が解析された動物の中で、最も多いという。
ミジンコが持っている遺伝子のうち3分の1以上は、他の生物では見つかっていない新しい遺伝子だった。ミジンコは水中に汚染物質が入ったり酸素濃度が下がったりすると、体を変化させて耐える。また魚などの外敵が現れると、頭を巨大化させたり体に突起物を作ったりして、身を守ろうとする。
新しく見つかった遺伝子は、ミジンコのこうした変身に役立っている可能性があるという。米科学誌サイエンスで発表された。(小宮山亮磨)
【写真説明】
ミジンコの顕微鏡写真=サイエンス提供
《朝日新聞社asahi.com 2011年02月15日より引用》