大分の養鶏場で鳥インフルエンザ 8100羽は殺処分
2011年02月03日0時53分
大分県は2日、大分市宮尾の養鶏場で、採卵鶏38羽が死に、鳥インフルエンザの遺伝子検査で感染力の強い高病原性ウイルス(H5亜型)が確認されたと発表した。県は、この養鶏場から半径10キロ内を移動制限区域とし、飼育中の約8100羽の殺処分を始めた。今回の感染は、国内の養鶏場では今季11例目となる。
県によると、2日午後2時20分ごろ、養鶏場から「鶏がたくさん死んでいる」と連絡があった。遺伝子検査で、死んだ鶏6羽中5羽、同じ鶏舎の5羽中4羽で感染が確認された。飼育されている採卵鶏には、産卵数が少なくなるなどの症状があるという。
半径10キロ内には臼杵市、豊後大野市、津久見市の一部が入るが、養鶏場は大分、臼杵両市の11カ所。計32万2610羽がいる。内訳は、採卵鶏が7カ所で約24万1200羽、肉用鶏が2カ所で約8万1200羽、自家用が2カ所で約210羽となっている。
大分県では2004年2月、九重町で飼育されていたチャボが高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)に感染した事例がある。
《朝日新聞社asahi.com 2011年02月03日より引用》