和牛受精卵事件、求刑1年2カ月 起訴内容認める 地裁 【大阪】
2019年11月13日
和牛の受精卵と精液が中国へ持ち出されそうになった事件で、家畜伝染病予防法違反幇助(ほうじょ)などの罪に問われた元畜産農家の松平哲幸被告(70)の初公判が13日、大阪地裁であり、被告は起訴内容を認めた。検察側は「畜産品の国際的信用を失墜させかねない犯行」として懲役1年2カ月追徴金473万円を求刑し、弁護側は執行猶予付き判決を求め結審した。判決は12月25日。
検察側は冒頭陳述で、被告が2013年ごろから数回、運搬役の男(65)=家畜伝染病予防法違反などの罪で有罪確定=に持ち出しを指示した男(52)=同=に対し、譲渡元などを記した証明書を添付せずに受精卵などを譲渡し、中国への不正輸出を手助けしたと指摘。起訴内容の昨年6月の譲渡では氏名不詳者から473万円を受け取ったとした。
《朝日新聞社asahi.com 2019年11月13日より抜粋》