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鶏殺処分に1週間 宮崎知事、陸自に災害派遣を要請


2011年01月24日13時6分

宮崎県新富町の養鶏場で、県内で今季2例目となる高病原性鳥インフルエンザが発生した問題で、県は23日夜、発生養鶏場を含む養鶏団地(全12棟)の鶏約全41万羽の殺処分を始め、24日も作業を続けた。県によると、殺処分終了まで約1週間、すべて埋却を終えるまでに約10日間かかる見込みだが、状況によっては変わるという。河野俊嗣知事は24日午前7時、殺処分作業の支援のため、陸上自衛隊に災害派遣を要請した。

殺処分した鶏は、養鶏団地近くに埋却する方針。すでに約1.4ヘクタールの埋却地を確保しているという。県は20羽の死骸が見つかった鶏舎での殺処分を優先し、その後、団地内の全鶏を殺処分する。県職員を中心に約200人で作業を進めており、23日夜から24日未明にかけて約2千羽の殺処分を終え、24日中に約3万2千羽を処分するという。

陸自都城駐屯地(同県都城市)によると、災害派遣要請を受け、24日午前に約170人が現地に向けて出発した。宮崎県警も鳥インフルエンザ対策本部を設置し、同日、1回目の会合を開いた。

一方、1例目となる宮崎市佐土原町の養鶏場で殺処分された約1万羽は、24日中に同市内の廃棄物処理施設で焼却処分が終了する見通し。

23日夜に宮崎県入りした松木謙公農林水産政務官や河野知事は24日、新富町の養鶏団地を視察。町役場で、土屋良文町長から防疫対応の説明を受けた。土屋町長が「すでに5万羽を埋める穴は掘ってある」と述べると、松木政務官は「しばらく滞在する。協力し合っていきましょう」と応じた。

宮崎県では21日、宮崎市佐土原町の養鶏場で鶏36羽の死骸が見つかり、22日に遺伝子検査で高病原性ウイルス(H5亜型)が検出された。23日にはこの養鶏場から北東に約8.5キロ離れた新富町の養鶏団地でも、鶏の死骸が見つかり、同日、高病原性(H5亜型)と確認された。

 

《朝日新聞社asahi.com 2011年01月24日より引用》

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