福島・郡山で強毒性鳥インフル キンクロハジロから検出
2011年01月19日22時30分
環境省は19日、福島県郡山市豊田町の浄水場貯水池で死んでいた野鳥のキンクロハジロ2羽から、強毒性の高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)が検出されたと発表した。強毒性の鳥インフルエンザウイルスが確認されたのは昨秋以降、6地域目。いずれもウイルスの遺伝子が極めて似ているという。
農水省によると、貯水池の半径10キロ圏内には養鶏場やアヒルの飼育場が14カ所あり、現地で異常がないかを確認する。キンクロハジロはカモ類で、浄水場は飛来地になっている。2羽の死骸は今月4~5日に回収、北海道大学の検査で強毒性と判明した。環境省は今後、現地周辺の野鳥のふんなどから、他の野鳥の感染状況などを調べる。
昨秋以降、最初のウイルス確認は10月、北海道稚内市の大沼で見つかった野生のカモのふんから。11月に島根県安来市の養鶏場で鳥インフルが発生、12月に富山県高岡市の動物園で飼育されたコブハクチョウ、鳥取県米子市の野生のコハクチョウ、鹿児島県出水市のナベヅルと続いた。
《朝日新聞社asahi.com 2011年01月19日より引用》