鳥インフル監視強化の野鳥、全都道府県に通知 環境省
2011年01月18日20時47分
高病原性鳥インフルエンザの野鳥への感染が相次いでいるため、環境省は18日、監視強化が必要な野鳥の名前などを全都道府県に通知した。現行の対応マニュアルでも感染リスクの高い鳥33種を挙げているが、さらに重点化した。
特に監視が必要なのは、大型で衰弱が発見しやすいハクチョウやガン▽鳥の死骸を食べる習性があり、感染の危険性が高いカラスや猛禽(もうきん)類▽発症しにくいため、飛び回って感染を広げやすいカモなど。名前が挙がっていなくても、鹿児島県出水市で感染が確認されたナベヅルのように群集している場合は、監視を強めるよう求めている。
環境省はさらに、昨年12月25~27日に出水市で採取した野鳥のふんの検査結果を発表、鳥インフルエンザへの感染はなかったとした。同省は「現地の野鳥の感染状況は、小康状態を維持している」と説明している。
《朝日新聞社asahi.com 2011年01月18日より引用》