20100603

農水相「殺処分は移動後に」 口蹄疫、迅速作業へ容認


2010年06月03日14時43分

宮崎県での家畜伝染病、口蹄疫(こうていえき)の問題で、赤松広隆農林水産相は1日、埋める土地まで家畜を生きたまま移動させてから殺処分することを認める方針を示した。これまでは殺処分した後、埋める場所まで運ぶのに手間取っており、殺処分が進まない一因になっていた。

家畜伝染病予防法に基づき、農林水産省は発生農場から半径10キロの範囲内で家畜の移動を禁じている。そのため、殺処分は畜舎近辺で行い、その後に死体を運ぶことが求められてきた。特に体が大きい牛については、クレーンなどで運ぶ必要があった。

農水省によると、今回の措置はワクチン接種後に殺処分となる家畜約12万5千頭が対象。接種後に効果が出るとされる1週間程度たっていることや、移動前に症状が出ていない確認をとることなどを条件に、特例的に移動を認める。共同の埋却地に複数の農家が家畜を運び、同時に殺処分し、埋めることなどを想定している。

 

《朝日新聞社asahi.com 2010年06月03日より引用》

 

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