口蹄疫問題で農水相が宮崎入り 東国原知事が支援を要望
2010年05月10日16時53分
- 「安心してお召し上がり下さい」。宮崎牛専門店は、張り紙で安全性をアピールしている=福岡市
- 口蹄疫問題で家畜の殺処分が進む宮崎県畜産試験場川南支場。埋却処理の現場では青いシートや白い消毒剤が見える=8日午後4時14分、同県川南町、朝日新聞社ヘリから、恒成利幸撮影
- 口蹄疫に感染した疑いのある豚が見つかった農場で消毒作業をする宮崎県職員ら=7日、宮崎県川南町、県提供
- 肉用牛の飼育頭数
- 宮崎県の発生農場と殺処分対象
宮崎県で家畜伝染病・口蹄疫(こうていえき)に感染、もしくは感染が疑われる豚や牛の確認が相次いでいる問題で、赤松広隆農林水産相は10日午前、発生後初めて宮崎入りし、同県庁で東国原英夫知事と会談した。東国原知事は、殺処分を担当する獣医師と補助員の増員を強く要望した。
同県では4月20日以降、感染確定・疑い例が計56例となり、殺処分対象の豚や牛は計約6万4千頭に上る。だが、移動のリスクや殺処分後の埋却用地の選定の困難さ、人員不足などで、防疫処理を終えたのは18例、約9300頭だけだ。直接会談は4月27日に続き2回目。今回、東国原知事は「想像を絶する殺処分の頭数になっている。機動的な対応をして欲しい」と訴えた。これに対して、赤松農水相は、殺処分される牛の補償について「5分の4は元々、国が負担することになっているが、残りの5分の1をまずは県に負担していただき、後日、国で補填(ほてん)する。全額(国の方で)みるからね、と言えば、農家は安心する」と話した。
《朝日新聞社asahi.com 2010年05月10日より引用》