20100504

宮崎の口蹄疫、新たに2例確認 殺処分は9015頭に


2010年05月04日22時26分

宮崎県は4日、豚1万5747頭を飼育中の同県川南町の農場から口蹄疫(こうていえき)に感染した疑いがある豚が見つかったと発表した。3010頭を飼育する同町内の別の農場からも同様の豚が見つかった。県内での感染確定例・疑い例としては18、19例目。計約1万8千頭が殺処分され、1万5747頭は過去最大規模だ。

これで殺処分対象の牛、水牛、豚は計2万7772頭となり、豚が約9割を占める。

同県によると、2例とも3日に農場主から宮崎家畜保健衛生所に口蹄疫の症状がある豚がいるとの連絡があった。それぞれ3頭分の検体を動物衛生研究所海外病研究施設(東京都小平市)に送ったところ4日に陽性と判明した。

口蹄疫は牛や豚、ヒツジなどの偶蹄(ぐうてい)類に感染する。同県内で感染確定例・疑い例が出た農場は豚6カ所、牛12カ所、水牛1カ所。殺処分対象は豚2万4855頭、牛2875頭、水牛42頭。

4月20日に同県都農町で最初に牛の疑い例が確認されて以降、当初は牛での陽性反応ばかりだったが、同月28日の10例目になり、川南町の県畜産試験場川南支場で飼育中の豚に初めて陽性反応が出た。今月1日の13例目では同支場に隣接する農業団体の施設で同様の豚が見つかり、その後も豚への感染が広がった。

口蹄疫は人には感染せず、感染した肉を食べても人体に影響はない。

 

《朝日新聞社asahi.com 2010年05月04日より引用》

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