20100428b

さらに宮崎3農場で口蹄疫の疑い 隣県でも移動制限


2010年4月28日14時8分

えびの市の移動制限区域と搬出制限区域

えびの市の移動制限区域と搬出制限区域

宮崎県は28日午前、新たに県内3農場で家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)が発生した疑いがあると発表した。このうち一つは、熊本、鹿児島両県に隣接するえびの市の農場で、これまで集中的に確認されていた宮崎県北部の2町から南西に約70キロ離れており、この農場を中心に設定される移動制限区域(半径10キロ)と搬出制限区域(半径20キロ)には熊本、鹿児島両県の一部も入る。口蹄疫の問題は、隣接県にも影響を及ぼす事態となった。

宮崎県によると、今回の3農場を含め、感染の疑い例と確認例は計10農場にのぼり、殺処分の対象は牛、水牛、豚の計2890頭になった。

今回確認されたえびの市の農場では牛275頭を飼育。27日に獣医師から都城家畜保健衛生所に口蹄疫の症状がある牛がいるとの連絡があり、9頭分の検体を動物衛生研究所海外病研究施設(東京都小平市)に送ったところ、28日早朝、遺伝子検査により複数の検体が陽性と判明した。

このほか、新たに宮崎県川南町で牛1019頭を飼育している農場の牛5頭の検体から、同様に遺伝子検査で陽性反応が出た。また、27日に県が発表していた県畜産試験場川南支場(川南町)の豚についても、28日になり、5頭の検体から陽性反応が出たことが明らかになった。

同県は口蹄疫防疫対策本部会議を開き、東国原英夫知事は「(約70キロ離れた都農・川南町から)えびの市へ飛び火し、パンデミック(大流行)という状況になりつつある。気を引き締めて対策に従事して欲しい」と呼びかけた。

 

《朝日新聞社asahi.com 2010年04月28日より引用》

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です