WHO「フェーズ6に引き上げる状況にない」
2009年05月06日1時22分
【ジュネーブ=井田香奈子】新型の豚インフルエンザについて、世界保健機関(WHO)のケイジ・フクダ事務局長補は5日、警戒レベルを世界的大流行(パンデミック)に相当する「フェーズ6」に引き上げる状況にはないと述べた。
フクダ氏は4日の会見で、米大陸以外で感染の広がりが確認できれば引き上げの可能性があると説明していたが、現状はそこまで至っていないとの認識を示したものだ。一方で、フクダ氏は4日、仮に警戒レベルが上がっても「警戒レベルは症状の重さではなく、地理的な広がりを指す」とし、過剰反応をしないよう呼びかけた。
フクダ氏はまた、4日の会見で「ウイルスの南下を懸念している」と話し、これから冬に入る南半球で新型インフルエンザの感染が広がることに警戒感を示した。
《朝日新聞社asahi.com 2009年05月06日より引用》