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ビッグエッグ、卵の中にまた卵


2009年04月28日

卵の中に卵――。18日に会津坂下町の養鶏場で見つかり、話題となった会津地鶏の特大卵を持ち主の佐藤信高さん(64)が割ったところ、中からもう一つの卵が見つかった。「卵中卵」などと呼ばれる変わり種とみられ、さらに中の卵には黄身が二つ入っていた。佐藤さんは「大きさも普通の3倍だったが、中身もきちんと3個分だ」と感心していた。

保管中に殻の一部が割れたため、真空パックに入れて冷蔵していたが、27日に佐藤さんが「賞味期限」と判断し、従業員らと割ってみた。市販のMサイズの約3倍、重さ188グラムの特大卵に入っていた卵は81グラムあり、通常のLサイズ以上。割ってみると、中から二つの黄身が出てきた。社団法人の日本養鶏協会によると、産まれるはずの卵が何らかの原因で卵管を逆流すると、黄身と取り違えてその上からもう一度卵を作ってしまう現象が見られる。これを「卵中卵」や「二重卵」と呼び、特大卵にはこのケースが多いという。佐藤さんらは仲良く三つ目玉が並んだ目玉焼きを作り、みんなで食べた。

特大卵はひび割れたことで、ギネスブックへの申請を断念したが、「おいしさは世界一だね」と喜び合っていた。(足立朋子)

 

《朝日新聞社asahi.com 2009年04月28日より引用》

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