20090428d

韓国からも感染疑い例 豚インフルエンザ


2009年04月28日13時57分

豚インフルエンザ感染状況

豚インフルエンザ感染状況

豚インフルエンザの感染は拡大を続けている。メキシコ、米国、カナダ、スペインに続き、英国でも感染が確認された。世界が警戒を強めるなか、各国から次々と疑い例が報告されている。28日には、韓国で疑い例が発生した。

メキシコ保健省は27日、豚インフルエンザ感染が疑われる死者は152人に増えたと発表した。インフルエンザの症状を示して入院した人の数は1995人に達した。ただ、メキシコでは豚インフルエンザ感染の確認は進んでいない。

新たな感染が確認されたのは英スコットランド。自治政府は27日、メキシコから帰国した男女2人の豚インフルエンザ感染を発表した。症状は軽く、快方に向かっている。2人に接触した7人に軽いインフルエンザの症状が出ており、検査している。

米ニューヨーク市は27日、感染者がこれまでの8人から28人に増えたと発表。ほかに疑い例17件が米疾病対策センター(CDC)の検査結果を待っている。米国の感染者は5州で計44人になった。

ほかに感染が確認されているのはカナダ(6人)とスペイン(1人)。

疑い例では28日、東アジアで初めて韓国で報告された。同国の保健福祉家族省は28日午前、メキシコなどに旅行した市民3人に感染の可能性があり、自宅隔離して1次検査を行った結果、51歳の女性に感染の疑いがあると発表した。病院隔離の必要がある推定患者かどうか、29日中にも判断する。感染の最終確定までは1週間ほどかかる見通しだ。この女性は、17日から25日までメキシコを旅行した。

疑い例の場合、検査の結果陰性と判明する例も多い。ドイツで見つかった3人はともに陰性。フランスでも感染が疑われた6人は陰性と判明。しかし、新たに疑い例4件が見つかり、検査中だ。(ロサンゼルス=堀内隆、ニューヨーク=田中光、ロンドン=土佐茂生、ソウル=牧野愛博)

 

《朝日新聞社asahi.com 2009年04月28日より引用》

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