和牛受精卵、容疑者を追送検 畜産農家、譲渡の証明書添付せず 【大阪】
2019年04月06日
和牛の受精卵と精液が中国に持ち出されそうになった事件で、受精卵などの流出元とされ、家畜伝染病予防法違反容疑などで逮捕された畜産農家の松平哲幸容疑者(70)=徳島県吉野川市=が、譲渡時に必要な証明書を添付しなかったとして、大阪府警が家畜改良増殖法違反容疑で追送検したことがわかった。
捜査関係者が明らかにした。追送検容疑は昨年6月末、譲渡元と譲渡先などを記載した証明書を添付せずに、和牛の受精卵と精液の保存用ストロー365本分を、中国への持ち出しを指示した男(51)=家畜伝染病予防法違反などの罪で起訴=に譲り渡したというもの。松平容疑者は逮捕前の取材に「(取引は)あやしいので証明書はつけなかった」と説明していた。
府警は取引の際のやり取りを調べるため、携帯電話の履歴を確認しようとしたが、松平容疑者は「なくした」と説明したという。
《朝日新聞社asahi.com 2019年04月06日より抜粋》