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愛知の鳥インフル、弱毒性H7N6型と確定 農水省発表


2009年03月01日20時47分

農場に隣接する敷地では処分されたウズラを埋めるための穴が掘られていた=1日午後4時9分、愛知県豊橋市、本社ヘリから、恵原弘太郎撮影

農場に隣接する敷地では処分されたウズラを埋めるための穴が掘られていた=1日午後4時9分、愛知県豊橋市、本社ヘリから、恵原弘太郎撮影

愛知県豊橋市のウズラの採卵農場で検出された高病原性の鳥インフルエンザウイルスについて、農林水産省は1日、弱毒性のH7N6型と確定したと発表した。周辺の採卵農場や養鶏場では出荷を停止している。感染がないと確認されれば2日にも県と農水省が協議し出荷を認める方針。

ウイルスが検出されたウズラ農場から半径5キロ以内には、ウズラの採卵農場8戸を含めニワトリやアイガモを飼う農場が23戸あり、先月27日から卵や鶏肉、飼料などの移動が制限されている。愛知県のこれまでの調査では感染の拡大は見られないという。農水省によると、H7N6型は、1975~76年にオーストラリアでカモとニワトリから、04~07年にモンゴルで野鳥のカモから、06年にはスロバキアで野鳥から検出された例があるという。

一方、愛知県は1日、現場の農場でウズラの成鳥の殺処分を続けた。これまでに、対象の25万9千羽のうち6万羽余が処分された。作業の完了までには、あと数日かかる見通しで、県は早ければ2日から埋設に着手する。

殺処分は前日より倍近い約70人で作業に当たったが、想定より時間がかかっている。2日はさらに作業員を増やす計画。埋設のための穴は1日に掘削済みで、地下水の状況を確認しだい埋設する準備が整っている。

また同県は、半径5キロ以内の移動制限区域内にある23農家を対象にした立ち入り調査やウイルス検査のための血液採取を1日までに終えた。

 

《朝日新聞社asahi.com 2009年03月01日より引用》

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