メラミン混入粉乳、製造元の「三鹿集団」破産
2008年12月25日7時18分
【シンガポール=杉井昭仁】中国で有害物質メラミンが混入した粉ミルクを飲んで多数の乳幼児が腎臓結石の被害を受けた事件で、最大の被害を生んだとみられる乳製品メーカーの三鹿集団(河北省石家荘市)が河北省の裁判所から破産宣告を受けたことが24日、明らかになった。大株主であるニュージーランド乳製品最大手のフォンテラ社が発表した。
同社の最高経営責任者名による発表文は「混入事件で多額の負債に直面し、非常に困難な状況だった」と説明した。
今年9月に粉ミルクなどへのメラミン混入が発覚して以降、乳幼児の腎臓結石被害が拡大。12月初旬の中国政府の統計では、被害が29万人余に及び、6人が死亡した。
三鹿集団は下請け企業や畜産農家などを抱える河北省でも有数の大企業。
《朝日新聞社asahi.com 2008年12月25日より引用》