酪農家「乳価値上げを」 乳業メーカーと交渉難航
2008年09月10日
牛乳の原料となる生乳の生産者団体、中央酪農会議は10日、東京都内で記者会見し、乳業メーカーと進めている生乳の買い取り価格交渉が難航していることを明らかにした。乳業メーカーに値上げを受け入れるよう訴えた。
10月から1キロあたり約10円(約10%)の値上げを求めているが、明治乳業や森永乳業など大手は回答を保留している。牛乳の希望小売価格を4月から引き上げたあと販売量が1割減っており、もう少し状況をみたいとしている。
会見に出席した栃木県那須塩原市の酪農家、相馬義樹さん(36)は「3年前に比べ手取り収入が3~4割減った。乳価を上げてもらわないと経営がなりたたない」と語った。
生産者とメーカーとの乳価交渉は毎年1回行われる。近年の飼料高騰をうけて今年4月から3%値上げされた。その後も高騰は続き、生産者側は一層の値上げを求めている。
《朝日新聞社asahi.com 2008年09月10日より引用》