「肉食減らして温暖化対策」 IPCCのパチャウリ議長、英紙で主張
2008年09月08日
【ロンドン=土佐茂生】週1で「休肉日」をつくろう――。昨年、ノーベル平和賞を受賞した国連「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」のパチャウリ議長は7日付の英オブザーバー紙で、牛や豚など肉の消費量を減らすことが温室効果ガスの削減に貢献すると主張した。畜産業界はさっそく「不公平に標的にされた」と反発するなど、今後波紋を呼びそうだ。
パチャウリ氏は、牛や羊などが直接出すメタンだけでなく、牧場のための森林伐採や、肥料の生産や輸送、トラクターなどの燃料などを含めた、食肉産業全体が排出する温室効果ガスは世界の5分の1近くを占めると指摘した。 インド出身のパチャウリ氏は、菜食主義者。
《朝日新聞社asahi.com 2008年09月08日より引用》