20071204

「ES細胞、クローン胚研究も重要」 文科省が意見書


2007年12月04日19時02分

人クローン胚から作る胚性幹細胞(ES細胞)に関する研究指針案を検討してきた文部科学省の作業部会は4日、京都大グループによる作製成功で人工多能性幹細胞(iPS細胞)への期待がにわかに高まっていることについて「iPS研究は基礎研究段階であり、ES細胞やクローン胚研究も重要」とする意見書を出す方針を決めた。7日にも親委員会に提出する。

クローン胚ES細胞は再生医療などで拒絶反応を回避する手段として期待されてきた。同様の効果が期待される上、作製時の倫理的問題が少ないiPS細胞の登場で、研究の意義を問う声が出始めたことに反論する。

同作業部会はまた、研究指針案について最終報告書をまとめた。昨年まとめた中間報告と基本的な内容は同じだが、体外受精の際に多精子受精などで異常胚として廃棄されることになった受精卵も研究対象に含めることが追加された。

 

《朝日新聞社asahi.com 2007年12月04日より引用》

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