北京五輪用に中国で秘密の「養豚基地」 安全確保のため
2007年08月22日15時54分
北京五輪を1年後に控えて中国産食品に国際社会の懸念が高まる中、競技選手ら五輪向けに豚肉を提供するため、秘密の「養豚基地」が中国国内の10カ所近くに建設されたことが分かった。22日付の中国紙・新京報が報じた。中国では豚の伝染病が大流行し、既に25万頭以上が発症。外界から隔離された秘密基地の豚肉で安全性をアピールする狙いだ。
この養豚基地を建設したのは、北京五輪に豚肉と豚肉加工品を独占して提供する「北京千喜鶴集団」。同社の劉延雲会長によると、基地の安全を確保するため、10カ所近い場所は公開しておらず、24時間態勢の監視カメラを配備。豚の健康増進に向けて、飼料には欧州連合(EU)認証の有機農産物を使用し、毎日2時間運動させている。(時事)
《朝日新聞社asahi.com 2007年8月22日より引用》