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ほぼ無傷の凍結マンモス見つかる ロシア西シベリア


2007年07月13日11時18分

ロシア北部で5月に見つかった生後6カ月とみられる凍結マンモス=ロイター

ロシア北部で5月に見つかった生後6カ月とみられる凍結マンモス=ロイター

ロシア西シベリアの北極圏を流れるユリベイ川岸で、生後6カ月の雌と見られるほぼ無傷の凍結マンモスが見つかり、専門家の手で調査が進められている。 ロイター通信などによると、今年の5月初めにトナカイの飼育者が永久凍土の中で偶然見つけた。今月から始まった世界の研究者による調査では、体長130センチ、体高85センチ、重さ50キロ。体毛がほぼ抜け、尾が食いちぎられていたほかは、ほぼ無傷で鼻、目、皮膚もよい状態で残っている。

ロシア科学アカデミー動物学研究所のアレクセイ・チーホノフ副所長によると、永久凍土に最長で4万年、凍結されていた。「保存状態ではこれまでで最も貴重な発見だ。マンモスの遺伝子構造の最終的な解明も、可能になるかもしれない」と期待する。

現在は発見地に近いヤマロ・ネネツ自治管区の中心都市サレハルドで、特製の冷凍庫に保存されている。今後、日本に運ばれ、東京慈恵会医科大でCTスキャンによる体内構造などの分析が行われる予定だ。

 

《朝日新聞社asahi.com2007年07月13日より引用》

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