人工授精でゾウ誕生、アジア初 タイ北部
2007年03月09日20時30分
タイ北部ランパン県のゾウ保護センターで7日夜、人工授精によるゾウの赤ちゃんが誕生した。関係者は「危機種の保存へ向けて大きな一歩だ」と喜んでいる。
生まれたのはアジアゾウのオスで体重は100キロ。すぐに立ち上がって歩き回り、元気な様子という。母親は24歳。05年6月に120センチのゴムチューブを使って人工授精が試みられ、3カ月後に妊娠が確認。20カ月以上をへて出産にこぎつけた。
同センターによると、200年前に約10万頭いたタイのゾウは100年前に1万頭になり、現在は5000頭を下回る。うち野生ゾウは約2000頭に過ぎないという。
《朝日新聞社asahi.com2007年3月9日より引用》