子宮移植手術を計画 米国の病院、倫理委は承認
2007年01月16日
がんによる摘出などで子宮のない女性に、別の女性の子宮を移植する手術を米ニューヨークの病院が計画していることがわかった。AP通信が16日、報じた。過去の子宮移植は、00年にサウジアラビアで試みられた1例しかないという。
AP通信などによると、腎臓などほかの臓器移植と同様に、亡くなったドナー(提供者)の子宮を、子宮のない女性に移植。出産後は、免疫抑制剤を生涯飲み続けなくてすむように、すぐ摘出する。計画しているのはニューヨーク・ダウンタウン病院のチーム。すでに同病院の倫理委員会は条件付きで計画を承認しているという。
子宮を失っても子どもを望む女性には、代理出産に替わる方法となりうる。ただ、関係者のなかでも慎重な意見があり、外部の専門家も「さらに研究が必要。今が最善の時とは言えない」と懸念を示している。
《朝日新聞社asahi.com 2007年01月16日より引用》