20181116

豚コレラ、岐阜で2例目 9月発生の養豚場から8キロ 【名古屋】


2018年11月16日

農林水産省は16日、岐阜市畜産センター公園内で飼育する豚2頭について、豚(とん)コレラの疑いがあると発表した。同市内では9月、約8キロ離れた養豚場で、国内では26年ぶりとなる豚コレラの発生が確認されており、これで2例目。

岐阜県などによると、15日午後、岐阜市の獣医師から県中央家畜保健衛生所に「豚の元気がなくなり、発熱している」との連絡があった。PCR検査で陽性判定が出て、16日未明、豚コレラの疑いがわかったという。豚コレラは、人には感染せず、感染した豚の肉を食べても健康への影響はない。

同公園では、9月に1例目の発生が確認されてから、市民が豚とふれあう機会をなくし、屋内で飼うなどの措置をとっていたという。県は公園内の豚全23頭を殺処分したうえ、半径10キロ内の施設の豚の搬出を制限している。施設の周辺ではこれまでに、野生のイノシシ49頭で感染が確認されていた。農水省は疫学調査チームを派遣し、感染経路などを調べる。

■園外退出呼びかけ

岐阜市椿洞の市畜産センター公園では、すべての豚が処分された。作業員が、敷地内に掘られた穴に死んだ豚を埋めた。午前8時すぎ、「16日は休園する」という内容の園内放送が流れ、公園を訪れていた一般客らに、園外に出るよう呼びかけていた。

【写真説明】

殺処分した豚を敷地内に埋める作業員ら=16日午前、岐阜市の畜産センター公園、メ~テレ提供
《朝日新聞社asahi.com 2018年11月16日より抜粋》

 

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