和牛「うまみ」遺伝子を特許出願 家畜改良センターなど
2006年10月02日21時22分
独立行政法人・家畜改良センター(福島県西郷村)と山形県農業総合研究センターは2日、黒毛和牛の肉の「うまみ」を増す遺伝子を特定し、遺伝子特許を出願したと発表した。おいしい肉牛に育つかどうかが遺伝子で推定できるといい、肉牛の品種改良に生かしたい考えだ。
両センターは、サシ(脂肪分)の多い黒毛和牛を外来種の肉牛と比べることで、肉のうまみや香りを引き立てるとされる脂肪酸「オレイン酸」を増やす遺伝子の配列を突き止めた。今後、農林水産省や畜産業界団体などと協力して、遺伝子特許をどう活用するかを検討する。
農水省は、ブランド和牛の遺伝子情報などを知的財産として保護することで、外国の肉牛と交配された「海外産和牛」が日本に逆輸入されることを防ぎたい考えだ。
《朝日新聞社asahi.com 2006年10月02日より引用》