各国産牛肉のBSEリスクを審査へ
2006年06月15日20時09分
食品安全委員会は15日、日本が輸入している各国産の牛肉の牛海綿状脳症(BSE)リスクを審査する方向で検討を始めた。米国、カナダ産の禁輸で急激に輸入量が増えたメキシコ、チリ、中国産などが主な対象となる。今後、プリオン専門調査会や、厚生労働、農水の両省の意見を聴くなどして、正式に決める。
日本への牛肉の輸入量(05年度)は1位のオーストラリア(約41万トン)と2位のニュージーランド(約4万トン)で全体の97.4%を占める。ただ、3位のメキシコは03年度の940倍の7426トン、4位のチリも同44倍の2680トンと急増。中国は36.9トンだが、ハンバーグや牛丼の具材などの牛肉関連調製品の輸入量は1万トン以上(05年)で最も多い。
これらの国々ではBSEの発生は報告されていないが、国際獣疫事務局がBSEの「清浄国」と認定しているのはオーストラリアとニュージーランド、アルゼンチンのみだ。
《朝日新聞社asahi.com 2006年06月15日より引用》