20060429

英国からの鶏輸入停止へ 鳥インフルエンザ確認で


2006年04月29日19時35分

農林水産省は29日、英国の養鶏場で高病原性の鳥インフルエンザウイルスH7N3型が確認されたことを受け、英国からの家禽(かきん)の輸入停止を決めた。国内のブロイラーなどの元となる生きた鶏の多くは英国産に頼っており、輸入停止が長期化すれば鶏肉の供給に影響が出る可能性もある。

国内で食肉や採卵用として飼育している鶏の多くは、欧州で育種され生きたまま輸入された鶏の子や孫にあたる。05年に輸入した鶏約100万羽のうち、英国産は4割近くにのぼった。約4割を占めたフランス、オランダ、ドイツからの輸入も鳥インフルエンザで今年2月以降、相次いで停止されている。

農水省は、国内に輸入済みの鶏のストックが十分にあり、輸入先を欧州から北米に切り替える動きが進んでいることから、当面は大きな影響はないとしている。

一方、国内の養鶏業者からは輸入停止の長期化を懸念する声も出ているため、同省は今回確認されたウイルスの詳しい分析を待ち、弱毒性と確認されれば条件付きで英国からの輸入を再開することも検討している。

 

《朝日新聞社asahi.com 2006年04月29日より引用》

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