20060420

茨城・鳥インフルエンザ、事実上の終息を発表へ


2006年04月20日09時14分

昨年6月、茨城県の養鶏場で発生した鳥インフルエンザについて、同県は21日にも事実上の終息を発表する方針を固めた。当初は「終息宣言」を検討したが、感染原因が特定できていないため、安全を強調する表現は見送られる可能性が高い。感染が疑われ処分される鶏の数は、日本の養鶏史上最多の約580万羽にのぼる見通しだ。

県は今週中にも鶏の処分が終了するめどが立ったことから、当面は安全を確保できると判断した。一方で、発生から約10カ月たっても感染経路がわからず、再発の恐れが完全にぬぐえないことから、鶏の処分終了の発表で事実上の終息宣言とする公算が大きい。

採卵鶏の飼養羽数が全国1位の同県に対し、県内に養鶏場を持つ養鶏業者らがイメージ向上のためにも終息宣言を出すよう求めていた。

原因については農水省が昨年9月、海外から違法に持ち込まれた未承認のワクチンが、原料のウイルスの処理が不十分なまま使用されて感染した疑いなど、可能性のある複数の原因を盛り込んだ中間報告を出した。しかし、同省などの調査でも特定には至っていない。

 

《朝日新聞社asahi.com 2006年04月20日より引用》

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