日本ハム、加工食品値上げへ BSE影響で豚肉高騰
2006年04月04日20時54分
食肉加工最大手の日本ハムは4日、ハムやソーセージなど豚肉を使った加工食品を6月から平均で1割程度値上げする方針を明らかにした。牛海綿状脳症(BSE)問題などで、牛肉の代替として豚肉の需要が増え、価格が高騰しているためだ。丸大食品や伊藤ハムなども追随する動きを見せている。
日本ハムが値上げの対象とするのは、ハムやソーセージのほか、冷凍ピザなど加工食品のほぼすべて。値上げ幅は7~12%を見込む。全面値上げは96年以来。納品価格を引き上げる以外に、価格を据え置き量を減らすなどする。
輸入豚肉の価格は、BSEや鳥インフルエンザによる影響に加え、中国やロシアの消費量が増え、世界的に高騰している。同社の調達価格はこの3年間で2~3割上昇した。今年度も1割程度の上昇が予想され、「コスト削減だけではカバーできない」という。
他メーカーも「具体的には決めていないが、加工食品全般で値上げせざるを得ないだろう」(丸大食品)「ベーコンについては早急に値上げを検討する」(伊藤ハム)としている。
《朝日新聞社asahi.com 2006年04月04日より引用》