独W杯、スタジアムで鶏肉料理出さず 鳥インフル懸念
2006年03月23日23時22分
6月開幕のサッカー・ワールドカップ(W杯)ドイツ大会の組織委員会と国際サッカー連盟(FIFA)などは、試合が行われる12スタジアムの売店で、大会期間中に鶏肉を使った料理を一切販売しないと決めた。鳥インフルエンザ(H5N1型)がドイツでも広がりを見せているためだが、鶏肉業者は「いたずらに鶏肉を危険視しているだけで、許せない」と猛反発している。
DPA通信などによると、鶏肉を使ったソーセージやカツレツなどがすべてメニューから外され、かわりにハンバーグなどが追加される。当初の予定では鶏肉関連のメニューが約15%を占めていた。独鶏肉経済中央組合は「厳重な生産管理を進め、安全性を確保している。鶏料理すべてを除外するのは過敏で誤った決定だ」と怒っている。
ドイツでは先月中旬以降、北部や南西部で100羽以上の感染を確認。豚肉に次いで消費が多い鶏肉離れが進み、約1億5000万ユーロ(約210億円)の損失が出ている。
《朝日新聞社asahi.com 2006年03月23日より引用》