鳥インフルエンザ、動物園で感染 全園閉鎖 エジプト
2006年02月20日10時53分
エジプト政府は19日、国内の動物園で死んだ鳥から、鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)が見つかったとして、カイロ動物園など八つの国立動物園を閉鎖した。感染した鳥の発見個所は、17日に最初に明らかにされた4県から増え、9県に拡大している。
ロイター通信によると、19日までにエジプト国内8カ所の動物園で83羽の死体が見つかり、うち6羽でウイルスが確認された。各園で鳥類計563羽を殺処分し、すべての池の水を抜いたという。
一方、17日の最初の報道以降、農村部では、鶏やアヒル、ガチョウを飼う農家などが、自発的に殺処分を進めている。ただ、中には、殺しきれずに数百羽の鶏などを勝手に放してしまう例があるほか、市場では鶏肉の価格高騰や品薄を警戒した客が買いだめに走るなど、騒ぎになっている。
《朝日新聞社asahi.com 2006年02月20日より引用》