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クローン牛「のと」天国に 【大阪】


2018年05月15日

 

石川県農林総合研究センター畜産試験場は14日、世界初の成牛の体細胞クローン牛として20年前に県内で生まれた双子のうち「のと」(黒毛和種、メス)が死んだと発表した。県と近畿大学の共同研究で誕生し、クローン牛では長寿だったという。双子の「かが」(同)は生きている。

畜産試験場などによると、体細胞クローン牛は肉質や乳量の優れた家畜を大量に作れるなどとして各地の研究機関で開発競争が繰り広げられたが、死産や生後に死ぬ割合が高く普及しなかった。1998年7月に生まれた「のと」と「かが」はそろって生き続けたが、「のと」が体調を崩し、14日午後4時ごろに死んだ。死因は調査中だが、畜産試験場の担当者は「牛の寿命は20年ほどとされ、一般的な牛と同じくらい生きた」としている。(伊藤稔)

【写真説明】

クローン牛の双子「のと」(左)と「かが」=1998年

 

《朝日新聞社asahi.com 2018年05月15日より抜粋》

 

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