20180509

トラックに積載、牧場で高度診療 帯広畜産大 /北海道


2018年05月09日

 

家畜の遺伝子検査装置やエックス線透視装置などを2台のトラックに積み込み、牧場などでそのまま高度診療に取り組める「産業動物総合画像診断システム」が帯広畜産大(帯広市)に導入された。

1台のトラックには、ワイヤレスエックス線撮影や超音波画像診断、内視鏡などの装置を備えた。家畜を牧場などから動かすことなく、胃が動く様子を画像で確認できるなど、高度な診断や治療が行える。もう1台は、無菌に近い環境を作り出し、遺伝子診断、内視鏡下の人工授精・受精卵移植などが行えるという。総事業費は約1億円。

装置の中には、重さ500キロほどの大きなものや、開業している獣医師や、農業関連団体でも所有していない最新機器もある。

臨床獣医学分野産業動物獣医療学系の南保泰雄教授は「家畜の病気や健康状態を、現地に赴いて、高度な機器で迅速に解明できるようになる」と期待する。(池田敏行)

 

《朝日新聞社asahi.com 2018年05月09日より抜粋》

 

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