「BSEかも」と牛を不法投棄容疑、酪農家逮捕 北海道
2005年08月02日19時18分
死んだ牛を不法に捨てたとして北海道警は2日、北海道十勝支庁士幌町の酪農業の男(65)を廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いで逮捕した。「死に方がおかしく、牛海綿状脳症(BSE)や伝染病だと経営に響き、近くの農家にも迷惑をかけることになると思った」と話しているという。
帯広署の調べでは、男は7月12日昼、自宅から約800メートル離れた隣の上士幌町の音更川河川敷に、死亡した雌の乳牛(6歳)の死骸(しがい)を不法に捨てて埋めた疑い。
この牛は2日前に出産し、その直後に死亡した。近くの農家が25日に土砂に埋まっているのを発見して上士幌町に届け出た。男は31日に同署に自首した。
十勝支庁農務課によると、死亡牛が病気の一種であるサルモネラ症にかかっていたかどうか検査したところ、菌は発見されなかった。腐敗がひどくてその他の検査はできなかった。死骸は焼却処分され、死因を特定することは難しいという。
《朝日新聞社asahi.com 2005年08月02日より引用》