農水省、米に情報提供要求へ・BSE疑い牛発見で
2005年07月29日
米国で新たにBSE(牛海綿状脳症)に感染した疑いのある牛が見つかり、米国産牛肉の輸入再開の時期などに影響が出る可能性が出てきた。
農林水産省は近く米国に詳細な情報提供を求める。得られた情報を食品安全委員会に提出し、米産牛の安全性について慎重な検討を要請する考えだ。安全委の審議が長引けば、今秋とされた輸入再開時期がさらに遅れそうだ。
米農務省によると、感染した疑いのある牛は12歳を超えた高齢牛。日米両政府は生後20カ月以下の若い牛について輸入再開する方向で調整しており、石原葵農水次官は28日の記者会見で「輸入条件に直接かかわる問題ではない」と条件を見直す必要はないとの認識を示した。
[2005年07月29日/日本経済新聞 朝刊より引用]