20050704

ES細胞、韓国の研究を調査 文科省方針


2005年07月04日

ヒトクローン胚(はい)から、さまざまな組織になりうる胚性幹細胞(ES細胞)をつくる研究の指針づくりをしている文部科学省は、世界で先進的な取り組みをする韓国の研究や規制状況を調査する。7月下旬に専門家の作業部会で、韓国の研究代表者を招き、韓国の現状を聴く予定だ。

韓国ソウル大学などの研究チームは昨年、世界で初めて、人の体細胞の核を卵子に移植してつくったヒトクローン胚からES細胞をつくった。今年5月には、脊髄(せきずい)損傷などの患者の体細胞を使ったES細胞をつくることにも成功した、と発表した。

日本ではこうした研究はまだ実現していないが、総合科学技術会議(議長=小泉首相)が昨年、難病治療を目的にした基礎研究に限るという条件でES細胞を認めた。指針づくりはこれを受けた取り組み。今後の焦点は、ES細胞をつくるために使う未受精卵の入手方法と、どんな疾患を研究の対象にするかだ。

韓国は女性ボランティアが卵子を提供。研究対象になる疾患の範囲も法的に示されている。

 

《朝日新聞社asahi.com 2005年07月04日より引用》

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