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鳥インフルエンザでカラス同士の感染を確認


2005年04月12日19時30分

毒性の強い鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)がカラス同士で感染することを、動物衛生研究所(茨城県つくば市)の塚本健司・病原ウイルス研究室長らが実験で確認した。塚本室長は「カラスが感染を広げる可能性があることがわかった。防鳥ネットなどで鶏舎にカラスを近づけない対策が必要」と話す。

実験では、山口県で昨年1月に検出されたH5N1型の鳥インフルエンザウイルスをカラス4羽に飲ませ、感染していない2羽とともに2週間飼育した。ウイルスを与えた4羽は感染し、うち1羽は発病した。一緒に飼育した2羽も感染が確認された。

6羽とも死ななかったが、気管や肛門(こうもん)から、別のカラスやニワトリに感染するのに十分なウイルスが検出された。

昨年3月に高病原性の鳥インフルエンザが発生した京都府の養鶏場の周辺では、死亡したカラスからウイルスが見つかっていた。

 

《朝日新聞社asahi.com2005年04月12日より引用》

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