20050309

「クローン人間禁止宣言」を採択 日本は反対 国連総会


2005年03月09日

国連総会は8日、人間のクローンを禁止する宣言を賛成84、反対34、棄権37の賛成多数で採択した。医療目的で進められている胚(はい)性幹細胞(ES細胞)研究におけるヒトクローン胚作製も禁止の対象となっているが、宣言に法的拘束力はない。日本は「宣言は治療目的のヒトクローンづくりを認めておらず、加盟国の様々な意見が反映されていない」として反対した。

国連総会は人間のクローン禁止について01年に、独仏が中心になって提出した条約制定を求める決議案を採択。しかし、米国のほか、イタリアなどカトリック諸国などがクローン技術の人間への応用の全面的禁止を主張。英国や日本は医療目的のクローン胚研究を認める立場をとった。

今回の宣言は米国の意向を受けてホンジュラスが提案した。

英国、中国、ベルギーなどは、この宣言が国内のクローン胚研究には影響を与えないと強調している。

(03/09 10:53)

 

《朝日新聞社asahi.com 2005年03月09日より引用》

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