京都・丹波町の鳥インフルエンザ、ハエもウイルス保持
2005年02月23日
昨年2月に高病原性鳥インフルエンザで鶏が大量死した京都府丹波町の浅田農産船井農場の周辺で、国立感染症研究所が発生直後に採取したハエから鳥インフルエンザのウイルス(H5N1型)が見つかった。農林水産省は「防疫指針にはハエの駆除が盛り込まれており、指針に沿って対策を徹底する」としている。
感染研は昨年3月上旬、同農場から約600~2250メートル離れた6地点で約200匹のオオクロバエを採取し、消化管の中身を調べた。25%のハエからウイルス遺伝子が見つかり、全体の5%のハエでは、増殖力を持った生きたウイルスが見つかった。鶏のフンなどから取り込んだらしい。
調査した同研究所の小林睦生昆虫医科学部長によると、ハエは数時間で1.5キロほど飛ぶことがある。小林部長は「鳥の殺処分をする前に殺虫剤でハエを殺しておく必要がある」と話している。
(02/23 19:29)
《朝日新聞社asahi.com 2005年02月23日より引用》